マテュー・フラミニはビジネスマン!?【写真:Getty Images】
アーセナルの元フランス代表MFマテュー・フラミニが、周囲に極秘で会社を設立・運営していたことを明らかにした。英紙『サン』が報じている。
7年前にミランへ移籍したタイミングでビジネスパートナーとともに「GFバイオケミカル」という会社を立ち上げてエネルギービジネスに参入。友人や家族にすら秘密でプロジェクトを進めていたという。
フラミニの会社では将来的に石油燃料に代わるエネルギーとして期待される有機化合物レブリン酸を研究し、世界初の大量生産を実現したという。
「家族ですら何も知らなかった。両親が知ったのは1年前だ。アーセン・ヴェンゲル監督も知らないと思う。彼に話したことはない」と近親者にも極秘で進めていた事業に、フラミニは数百万ポンドを投資してきた。本人曰く「この市場は200億ポンド(約3兆7000億円)規模に成長するポテンシャルを秘めている」とのこと。
GFバイオケミカル社はイタリアのカゼルタに工場と実験室を持ち、他にもミラノやオランダにオフィスを構え、アメリカにパイプラインも所有している。イタリア国外からも研究者を招き、工場では80人を雇っているなどビジネスを大きく広げている。
これまでも環境問題や気候変動、地球温暖化に関心を持っていたフラミニは「僕らは7年間かけてここまで到達した。これまで誰にもできなかったことを成し遂げた」と新たな市場開拓に自信と喜びを見出している。
サッカー選手としてだけでなく、実業家としての才覚も見せるベテランMF。今後もガソリンに代わる動力源として期待されるレブリン酸の研究を進め、エネルギー産業界に革命を起こす日がくるかもしれない。
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