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日本代表 9年前

【現場記者の目】安泰ではない本田。カンボジア戦での歴代最多予選5戦連発で“格の違い”見せるか

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ミランでの定位置奪回、完全復活へ繋がるのか

 そんな中、シンガポール戦で先発し、豪快な2点目を奪った本田も続けて頭からピッチに立つだろう。本人は「前回はコンディションが全然整っていなかった。それは1ついい経験なった」と後半から足が止まってペースダウンしたことを大いに反省していたが、それも所属のACミランで直近5試合続けて10分程度の出場時間にとどまっている影響ではないか。

 ハリルホジッチ監督が日本代表の重要な得点源である背番号4をそのまま休ませるはずがない。あえて中4日のゲームで連戦を課してフィジカル的に追い込み、彼のキレと運動量を取り戻させようと考えるはずだ。

 つまり、本田にとってのカンボジア戦は、ミランでの定位置奪回、そして完全復活を賭けた重要なチャンスに他ならないのだ。

 本人の中でもそういう思いは少なからずあるようだ。W杯予選での5戦連発が過去にいないという質問を受けて、本田はこう本音を吐露したのだ。

「4戦連発…、それはミランでやりたいですね」と。

 確かにイタリア3年目の今季、彼はいまだ無得点にとどまっている。開幕からゴールを量産し、10月19日の第7節・ヴェローナ戦までに6得点を挙げていた昨季と比べると、明らかに実績面では劣る。

 イタリアという国はゴールという結果1つで評価が劇的に上下動するのが普通。10月初旬のクラブ批判発言も多少なりとも影響しているのかもしれないが、やはり点を取れていないことが最近の出場機会減につながっているのだろう。

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