選手も困惑の色を隠せない人工芝
2015年の日本代表のラストマッチとなる17日の2018年ロシアW杯アジア2次予選・カンボジア戦(プノンペン)。この一戦に向け、日本代表は13日夕方にシンガポールから現地入り。14日夕方には現地初練習を行った。
この日のプノンペンは夕方でも気温31度・湿度70%超の高温多湿な気候。「シンガポールより暑いんじゃないですか」と本田圭佑(ミラン)も言うように、選手たちにとっては過酷な環境に変わりない。
加えてプノンペンのナショナル・オリンピック・スタジアムのピッチは人工芝。日本の練習直前に清掃が行われ、トレーニングは滞りなく行われたが、「スライディングをしたら大変なことになりますね」と吉田麻也(サウサンプトン)が言うほど、天然芝とは大きな違いがある。
ひざに負傷を抱える山口蛍(C大阪)も「最初はちょっと痛い」と違和感を訴えるなど、ケガを抱える選手にとってはやはり厳しい。12日のシンガポール戦で右太ももを打撲した金崎夢生(鹿島)、ドイツで起きた靴ずれが悪化した清武弘嗣(ハノーファー)らは出場を回避する方向になりそうだ。
この日のトレーニングは13日のシンガポール最後の練習同様、前回先発組、控え組、GKと3グループに分かれて進められた。
控え組は5対6の攻撃練習を実施。その中で岡崎慎司(レスター)、香川真司(ドルトムント)、宇佐美貴史(G大阪)はずっと攻撃側に入っており、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督もつきっきりで指示を送っていた。彼らが次戦で先発する可能性はかなり高そうだ。