フランスと親善試合を戦うドイツ、舞台は決勝の地
試合会場は決勝の舞台だ。2015年11月13日、ドイツ代表はアウェイでフランス代表とのテストマッチに臨む。17日のホームはハノーファーでのオランダ代表戦と併せて、ドイツ代表にとって今年最後の2連戦である。
ドイツ代表とフランス代表の試合は、パリにあるスタッド・ド・フランスで行われる。フランス代表戦において、代表監督ヨハヒム・レーブは、まず翌年に迫った欧州選手権の「感触」を確かめることを主眼とする。
「来夏のフランスで待つ感触を得られるのは嬉しいよ。我々はスタッド・ド・フランスでプレーするが、ここでは2016年7月10日に欧州王者が生まれる。それはまた我々とって本当に良い機会だ。このスタジアムの雰囲気を1度体験しているのはね」
スタッド・ド・フランスは開幕の舞台であり、決勝の地である。レーブは欧州制覇を目論む。少なくとも決勝進出は見据えている。またフランス代表とのテストマッチは、本大会の出場が決まる前からスケジュールに組まれていた。ドイツ代表にとって「欧州王者」こそが、2016年における唯一にして最大の目標なのだ。
フランス代表戦に向けて招集されたメンバーでは、復帰したマリオ・ゴメスと初招集のリロイ・サネに注目が集まっている。レーブは、ゴメスがトルコでリズムと自信を取り戻したと見た。ゴメスは今季、フィオレンティーナからベシクタシュに期限付きで移籍している。
「マリオはトルコで再びゴールを挙げ、ヨーロッパリーグでも成果を上げて再び安定してきている。彼はチャンスを得たんだ。攻撃陣の1つのオプションであるというクオリティを我々に証明するチャンスをね」
昨年のブラジルW杯の後でミロスラフ・クローゼが引退してから、ドイツ代表はCFの不足に少なからず頭を悩ませている。ゴメスは、“クローゼ後の問題”の解決策となるだろうか。