大分時代の同僚、西川も金崎の活躍に喜び
2010年まで大分トリニータでともに戦った西川周作(浦和)は、そんな彼の努力と変化を如実に感じた1人である。
「Jリーグで見ていても、彼はタテに速くパワーもありますし、能力もある。海外行ってまた1つ大きくなったなというのは感じました。一緒にやってみても自信がプレーに表れてるし、ホントに彼が点取ってくれて嬉しいです。
夢生、キヨ(清武)、モリゲ(森重真人=FC東京)、僕のタテのラインで先発で出たのは、大分の方も喜んでくれたんじゃないかと思う。僕自身も何か特別に思うところがありました」としみじみ語っていた。
「新しい選手が入って競争が激しくなって、今日みたいに新しく入った選手が結果を出せば、今まで出ていた選手のプレッシャーも強くなる。選手層が厚くないと最終予選やワールドカップでは戦っていけない」と金崎と同世代の吉田麻也(サウサンプトン)も強調していた通り、日本のチーム力アップのために新たな競争は必要不可欠だ。
特にゴールに関しては、アルベルト・ザッケローニ監督時代から岡崎・本田・香川の三大得点源に長く依存している状況で、そこから抜け出すことは極めて重要である。
シンガポール戦で鮮烈な印象を残した金崎がその3人に割って入ってくれれば大いに歓迎だ。武藤を含め、1トップ争いがより熾烈を極め、誰もがゴールを量産できる態勢が整えば、日本はもっと強くなる。彼らにはこの先もコンスタントに得点を奪い続けてほしいものだ。
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