さらに内圧を上げるには岡崎をサイドで起用する手も
3人の選手交代は武藤→宇佐美、清武→香川、本田→原口。いずれも2列目の交代だった。左サイドは武藤、宇佐美、原口の3人の競争になっている。右は本田と原口。
武藤はインテンシティの高いプレーができる。宇佐美は技巧と創造性があり、原口は両者の要素を持つ。この3人を競わせながら試合の性質に応じて使い分けていけばいい。
本田もアンタッチャブルな存在にすべきではない。決定的な仕事はできるし、攻守に安定感はあるが、サイドプレーヤーとしてはスピードが足りない。
原口が本田のポジションを奪ってもさほど不思議はないが、さらに競争を促すなら岡崎をこのポジションで起用する手もある。1トップに起用されてきた岡崎だが、ザッケローニ監督時は右サイドが定位置だった。運動量、守備力、得点力を兼ね備えた岡崎はファーストチョイスになりうる。
W杯まで視野に入れるなら、本来手をつけなければいけないのはセンターバックだ。ただ、予選でテストするのは難しいしテストにもならないので、当面は中盤から前のポジションの競争力を上げていくことになりそうだ。
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