ニューヨーク・シティの監督に就任したパトリック・ヴィエラ氏【写真:Getty Images】
アメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)のニューヨーク・シティFCは現地時間9日、来季からの新監督にパトリック・ヴィエラ氏を招聘することを発表した。契約期間は3年となる。
ヴィエラ氏はセネガル生まれのフランス国籍保持者。1998年、自国開催となったワールドカップでは主力としてフランス代表を牽引してチームを優勝に導き、2000年の欧州選手権(EURO)でも優勝を果たした。
クラブキャリアではミラン、アーセナル、ユベントス、インテルなどの名門クラブを渡り歩き、3度のプレミアリーグ優勝、5度のFAカップ優勝、そして3度のスクデット獲得(セリエA優勝)を経験している。
ヴィエラ氏は2011年の現役引退と同時に、最終所属先であったマンチェスター・シティでリザーブチームと下部組織の指導を開始。2013年からは本格的に指揮を執り始め、14/15シーズンには国際タイトルであるプレミアリーグ・インターナショナルカップを獲得した。現在チームはUEFAユースリーグに参加し、グループリーグで首位に立っている。
公式サイトによると、ヴィエラ氏は現地時間10日に訪米し、スポーツ・ディレクターであるクラウディオ・レイナ氏をはじめ、クラブ関係者と時間を持つ予定だという。
ニューヨーク・シティは、マンチェスター・シティと同じく『シティ・フットボール・グループ(CFG)』の傘下にあるクラブで、ヴィエラ氏就任はこのプロジェクトの一環となる。CFGには、この2クラブの他、Jリーグの横浜F・マリノスなども参画している。
過去にもマンチェスター・シティはニューヨーク・シティから元イングランド代表MFフランク・ランパードを期限付きが獲得するなど、グループ内のコネクションを活かした補強を進めていた。
ニューヨーク・シティには、そのランパードの他、イタリア代表MFアンドレア・ピルロや元スペイン代表FWダビド・ビジャらが所属している。
しかし、イースタン・カンファレンスを8位で終えたため、優勝決定プレーオフの進出権を逃している。そのため、今月初旬にはジェイソン・クライス前監督の退任を発表していた。
ヴィエラ氏は自身の新たな挑戦に向けて、「ニューヨーク・シティの監督を務めることができて光栄だ。素晴らしい人々やサポーターと共に働くのは、誰にとってもエキサイティングなことだよ」とコメントした。
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