吉田麻也【写真:Getty Images】
日本代表は9日、シンガポールでの初練習を行った。
プレミアリーグ・サンダーランド戦にフル出場した吉田麻也。イングランドからの合流となったが、シンガポールは「やはり湿気があるかな」と話す。
ホームでのカンボジア戦では後方から上がってミドルシュートを決めた。引いて守る相手からゴールを奪うために必要なことを実践した形だ。
また現在の日本代表はセットプレーからの得点が少ない。吉田は「もっともっとCKやFKから点を取らなきゃいけないと思う」とチームの課題に言及した。
さらに「予選のまだ始まったばかりの段階でセットプレーで点が取れなかったら、強豪国とやっても取れるわけがない」と続ける。だからこそ、アジア二次予選の舞台でもセットプレーからのゴールは意識して取り組む必要がある。
年内の代表活動はこの2連戦で最後となる。2016年をいい形で迎えるためにも、しっかり連勝して終えたいところ。吉田は結果を出すことの重要性を、ラグビーW杯で快挙を成し遂げたエディジャパンを引き合いに出して語る。
「ラグビーとかを見てもらっても分かる通り、勝負事は結果が出ないと評価されないですし、結果が出ないと何を言っても説得力がない」
今年の初めにはアジアカップ優勝を逃し、監督交代という事態も発生した。シンガポールにはホームで引き分け、国内組で臨んだ東アジアカップも結果は出ず。決して順風満帆とはいかなかったが、「とにかく勝ち続けることが大事。勝っていってまた自分たちの評価を上げていくしかない」と、吉田はそう抱負を述べた。
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