技術面も精神面もつながるネイマールとスアレス
しかし、後半に入るとセンターサークル付近からはわずか7本。ボールをもってプレーした位置を示す「アクション・エリア」を見てもセンターサークル付近では前半に57.14%だったのに対して後半は29.09%と激減。
その代わりに上下左右のエリアで10%以上も上昇するなど、ピッチを大きく使ってプレーしていた。その結果、ビジャレアルの面々はブスケツを捕まえ切ることができず、効果的なゲームメイクが可能となり、先制アシストを記録。さらに前線を活性化させるための“心臓”となった。
そして、その後方支援を得たネイマールとスアレスは相変わらずの連係力を発揮。ネイマールによるスーパーなゴールとなった3点目は、ネイマール→スアレス→ネイマールというボールの流れから生まれた。
さらに、遡って2点目のPKでキッカーを務めたのはスアレス。本来はこれまでネイマールが務めていたが、スアレスが奪ったのではなくネイマールが自ら譲った形。ゴール後には誰よりも早く2人で喜びを分かち合っていた。
技術的な面でも精神的な面でも抜群の連係力を持つネイマールとスアレス。その“ゴールデンコンビ”を陰で支え、活かしているのがブスケツという存在だ。
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