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ネイマールの超絶ゴール生んだ後方支援。ゴールデンコンビを活かすバルサの“心臓”ブスケツ

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

流れを引き寄せたブスケツのプレーポジション変化

 定位置のアンカーとして先発したブスケツには、2種類のスタイルがある。1つはビルドアップ時に2人のCBの間に入り、3バックを形成。それにより、両SBが高い位置を保つことができる。もう1つはCBとインサイドハーフの間、通常のポジションにとどまり攻撃の起点となる。

 今回は後者のスタイルを選択。11人の中央部で両チーム最多となる100回のボールタッチと93本のパスを記録。オプタによるデータを基にしたレーティングではネイマールの9.8に次ぐ8.1の高評価を与えられていた。

 ただ、そのブスケツも前半は平均以下の6.4という低評価となっていた。パスは46本中38本を通して83%。決して引くい数字ではないが、相手のプレッシングに苦しみ効果的なビルドアップはできていなかった。

 その中で迎えた後半の45分では、47本のパスを出して成功は46本。パーセンテージにすると98%という高い数字を記録。ハイレベルなパフォーマンスで勝利に貢献した。

 この向上の大きな要因となったのが、パスを出すポジションの変化だった。ブスケツは前半ではスタートポジションから大きく外れることはなく、主にセンターサークル付近からパスを供給。その数46本中24本で52%となっていた。

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