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最大の敗因…孤立するCR7。最少に終わった2つの数字。レアルの未来は背番号10と共に?

リーガエスパニョーラ第11節、レアル・マドリーはアウェイでセビージャと対戦して2-3と敗戦。今季公式戦初の黒星を喫した。この試合でレアルの守備陣は終始不安定。しかし、それ以上に敗因となったのはクリスティアーノ・ロナウドの覇気のないパフォーマンスだった。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

分岐点となったセルヒオ・ラモスのゴールと負傷

最大の敗因…孤立するCR7。最少に終わった2つの数字。レアルの未来は背番号10と共に?
負傷者続出の中でラファエル・ベニテス監督のチームは決して悪くないスタートを切っている【写真:Getty Images】

 3勝3分け4敗。開幕から10節が終わり、ヨーロッパリーグ2年連続王者のセビージャは苦戦を強いられているといえるだろう。

 一方、レアル・マドリーは7勝3分け0敗。チャンピオンズリーグを含めても今季いまだ負けなし。負傷者続出の中でラファエル・ベニテス監督のチームは決して悪くないスタートを切っている。

 そんな両者がラモン・サンチェス・ピスファンで対峙する第11節。当然ながらアウェイチームの圧倒的有利が予想できた。唯一の懸念材料といえば、セビージャの3勝のうち1勝が、このラモン・サンチェス・ピスファンでバルセロナから奪ったものであるということか。

 それでも、その小さな不安も試合開始とともに薄れていった。

 立ち上がりの15分、試合を支配したのはアウェイのレアル・マドリー。支配率は76.7%を記録し、142回のボールタッチで112本のパスを通し、5度のチャンスメイクで4本のシュートを放った。

 対するセビージャは支配率23.3%、66回のボールタッチで通したパスはわずか26本。チャンスメイクもシュートもゼロだった。

 そして迎えた21分、コーナーキックからDFセルヒオ・ラモスが思い切り良くバイシクルシュートを放つと、ボールはポストの内側を弾いてネットへ。先制点を奪い、そのままマドリーの試合となるかに思えた。

 しかし、あるいはこのゴールが分岐点だったのかもしれない。背中から着地したラモスは、左肩を抑えて苦悶の表情を浮かべ、一度はピッチに復帰したものの31分にラファエル・ヴァランと交代。

 9月15日のCLシャフタール・ドネツク戦で負傷した古傷ともいえる左肩の痛みは、その後の表情を見るとそれほど深刻なものではなさそうだが、この日のマドリーにとっては深刻なものとなった。

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