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日本代表 9年前

【現場記者の目】激戦化するFW。宇佐美は6月の悪夢を払拭できるか。今まさに正念場を迎える

text by 元川悦子 photo by Getty Images

ハリルも懸念。過密日程に苦しむ宇佐美

激戦化するFW。宇佐美は6月の悪夢を払拭できるか。今まさに正念場を迎える
宇佐美貴史【写真:Getty Images】

 加えて、6月のホームゲームでスコアレスドローを強いられたシンガポールに対するネガティブな印象も根強い。この因縁の試合に日本代表初先発した宇佐美貴史(G大阪)にとっても忘れられない記憶に違いない。

「やっぱりどこかしらモヤモヤがある。チームの中で出た選手、出てない選手限らず、スタッフもそうですけど、シンガポールにホームで勝てなかったことへのモヤモヤは絶対あると思うし、そのモヤモヤを払拭して予選を勝っていきたい。向こうで力の差を見せつけて勝つことがすごく大事」と彼自身も語気を強めていた。だからこそ、同じ轍を踏むことだけは絶対に許されないのだ。

 宇佐美自身はその後、10月のシリア戦(マスカット)で待望の代表2点目をマークしたが、ガンバ大阪の方ではこの1カ月間、不発が続いている。J1では4試合得点がなく、広州恒大とのアジアチャンピオンズリーグ準決勝第2レグ、Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝と大舞台でもゴールを奪うことができなかった。

 ハリルホジッチ監督も「最近疲れているような気がする。ゴールも減ってきている。これはフィジカル的に準備されていないのかという疑問を持っている」と懸念を示していたが、過密日程でもコンスタントに結果を残し続けられなければ、日本の攻撃の大黒柱にはなれないのだ。

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