高温多湿のシンガポール。適応力がポイントに
2018年ロシアW杯アジア2次予選も後半戦へと突入。11月12日のシンガポール戦、17日のカンボジア戦(プノンペン)のアウェイ2連戦に勝てば、最終予選進出へ大きく近づく。
それだけに、何としても勝ち点6を手にして、2015年をいい形で締めくくりたいものだ。そんな日本代表が7日夜に千葉県内の宿舎に集合し、8日からトレーニングを開始した。
冷たい雨の降る中、10時半少し前に練習場に姿を現したのは、西川周作、槙野智章(ともに浦和)ら国内組11人。Gk東口順昭(G大阪)が前日のJ1・サンフレッチェ広島戦で負傷し、追加招集された六反勇治(仙台)もいち早く合流した。
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は同監督就任後初招集となる金崎夢生(鹿島)と林彰洋(鳥栖)を呼んでアドバイスを送り、さらに全体ミーティングを5分程度行うなど、今回もコミュニケーション重視の姿勢を鮮明にしていた。
選手たちは前日に公式戦をこなしているため、この日のトレーニングは25分間の走りとストレッチのみ。1時間足らずで練習終了となり、夕方のシンガポール移動に向け、足早に引き上げていった。8日にJ2の試合があった山口蛍(C大阪)と欧州組11日は現地合流となる段取りだ。
日本もここへきて気温がグッと下がり、欧州はすでに10度以下の日が大半を占めるなど、日に日に冬めいた陽気になりつつある。日中の気温が30度を上回る高温多湿のシンガポールとはまず気象条件が大きく異なる。2014年10月のブラジル戦の際もそうだったが、シンガポール・ナショナルスタジアムのピッチ状態は決していいとは言えない。
柏木陽介(浦和)が「言い訳はできない」と強調した通り、いかにスムーズな現地適応を図るか。そこが次戦の大きなポイントになる。