途中出場ギブスがアーセナルを救う【写真:Getty Images】
【アーセナル 1-1 トッテナム プレミアリーグ第12節】
プレミアリーグ第12節が現地時間8日に行われ、アーセナルはトッテナムとの“ノース・ロンドンダービー”に臨み、1-1のドローで試合を終えた。
負傷者続出で起用できる選手が限られるアーセナル。テオ・ウォルコットら多くの主力が欠場し、ベンチに入った攻撃的な選手は19歳のアレックス・イウォビのみになってしまった。
それでも序盤は主導権を握ったが、一瞬の隙を突かれてトッテナムに先制を許してしまう。32分、ダニー・ローズのロングパスに抜け出したハリー・ケインがGKとの1対1を制してゴールネットを揺らした。
ディフェンスラインがオフサイドをかけようとしてミスをしたアーセナルは、失点後に主導権を相手へと渡してしまう。クリスティアン・エリクセンを中心にゴールへ襲い掛かるトッテナムが再三チャンスを作った。
アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督は後半開始からマテュー・フラミニを投入して中盤の支配力を取り戻そうとする。しかし予想に反してオープンな展開となり、ペースをつかめない。
しかし、予想外の男が大仕事をやってのけた。77分、メスト・エジルが右サイドから左足で山なりのクロスを上げると、ファーサイドで待っていたキーラン・ギブスがボレーでウーゴ・ロリスの守るゴールをこじ開けた。
ギブスは直前に投入されたばかりで、攻撃的なカードがほとんどないと見られていた中で大きな驚きをもたらした。さらにこの1点でスタンドの雰囲気が一変し、ホームのアーセナルが勢いを増す。
ラスト10分は完全にアーセナルの時間帯に。しかし最後の決め手を欠き、ゴールネットを揺らすには至らず1-1で試合終了。連勝は5でストップしている。一方のトッテナムは開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドに敗れて以降、11試合負けなしが続いている。
【得点者】
32分 0-1 ケイン(トッテナム)
77分 1-1 ギブス(アーセナル)
【了】