先制点を挙げた香川真司【写真:Getty Images】
【ドルトムント 3-2 シャルケ ブンデスリーガ第12節】
ブンデスリーガ第12節が現地8日に行われ、ドルトムントはホームでシャルケとの“レヴィア・ダービー”に臨んだ。
ヨーロッパリーグ(EL)から中2日と厳しい日程だが、香川真司は休養を与えられていたため、フレッシュな状態でドルトムントのスタメンに名を連ねた。一方、好調のマルコ・ロイスは負傷で欠場となっている。シャルケの内田篤人もリハビリ中のためベンチ入りしなかった。
試合が動いたのは30分、右サイドのマティアス・ギンターが上げたクロスに香川が頭で合わせてドルトムントが先制点を手にする。香川のダービーでの得点は5年ぶり2度目で、通算3ゴール目となった。
1点のリードとホームの大声援を受けて畳みかけたいドルトムントだが、すぐに追いつかれてしまう。33分、右サイドを突破したレロイ・ザネの折り返しに猛スピードでゴール前に突っ込んだクラース=ヤン・フンテラールが触ってゴールに押し込んだ。
それでもドルトムントは43分、先制アシストのギンターがゴールを挙げてリードを取り戻して前半を終えた。
後半もホームの大声援を受けるドルトムントが優位に試合を進める。47分、中央を持ち上がったゴンサロ・カストロのスルーパスに抜け出したピエール=エメリク・オーバメヤンがGKの位置を冷静に見てシュートを流し込み3-1。
ゴールを決めたオーバメヤンはユニフォームを脱ぐと、その下にはバットマンマークのかかれたアンダーシャツが。もちろんイエローカードをもらってしまったが、かつてのスパイダーマンのような“らしい”パフォーマンスを見せた。
マキシム・シュポ=モティングやピエール=エミル・ホイビェアを投入して流れを変えようとするシャルケは、再びフンテラールが魅せる。71分、左サイドからのクロスをマッツ・フンメルスがクリアを試みるも、当たりそこねたボールはゴール前で待つオランダ代表FWのもとへ。
そしてフリーになったフンテラールは落ち着いてループシュートでゴールネットを揺らし、再び1点差迫る。
終盤は両者の勝ちたいという気持ちが前面に出て一触即発の雰囲気になり、イエローカードが多く出る場面もあったが、GKの好守なども飛び出し、スコア動かず試合終了。ダービーらしく5点が生まれる激しい殴り合いの末、3-2でドルトムントがシャルケを下した。
【得点者】
30分 1-0 香川真司(ドルトムント)
33分 1-1 フンテラール(シャルケ)
43分 2-1 ギンター(ドルトムント)
47分 3-1 オーバメヤン(シャルケ)
71分 3-2 フンテラール(シャルケ)
【了】