3.2010年
本田圭佑とパク・チソン【写真:Getty Images】
南アフリカW杯に挑む日本は、国内最後のテストマッチとして韓国と対戦した。
この1ヶ月前に大阪で行われたセルビア戦で0-3の完敗を喫していた日本だったが、この韓国戦でも0-2で敗れてしまった。
埼玉スタジアムでの一戦は、試合開始直後にパク・チソンに先制され、後半アディショナルタイムにもパク・チュヨンにゴールを許してしまう。本大会直前にもかかわらず、不安を残す結果となってしまった。
欧州遠征で対戦したイングランド戦(1-2)、コートジボワール戦(0-2)でも敗れ、4連敗で南アフリカへ乗り込んだ日本だったが、その結果は周知の通りだ。
岡田武史監督はチームの主軸であった中村俊輔を先発から外し、本田圭佑を1トップに置く守備重視の戦い方を断行。2勝1敗でグループリーグを突破し、ベスト16のパラグアイ戦ではPK戦の末に敗れたものの、大きな躍進を遂げた。
岡田監督は、のちに韓国戦での敗戦がシステム変更の決断を下すきっかけになったと語っている。
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