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本田圭佑 9年前

本田、屈辱の“3番手”、20歳にスケールで敗北。四面楚歌の10番が生きる道とは

text by Keiske Horie photo by Getty Images

本田が檄を飛ばしたミランの状況は…

本田、屈辱の“3番手”、20歳にスケールで敗北。四面楚歌の10番が生きる道とは
チームに希望を与えている若手たち【写真:Getty Images】

 本田とフロント陣との関係が心配されているミランだが、チーム状況も思わしくないのかといえばそんなことはない。むしろ、長く抜け出せなかった混乱を脱し、ようやく形が見え始めているのだ。

 ミハイロビッチ監督が“本田を切る”4-3-3への布陣変更を実施してからというもの、サッスオーロ、キエーヴォ、ラツィオ相手に3連勝を飾った。アタランタ戦では終始攻めこまれたものの、苦しみながらも勝点1をもぎ取ったことが成長を伺わせる。

 本田から先発を奪い取ったニアン(写真:左)はスケールの大きな攻撃をみせ、若干16歳のGKジャンルイジ・ドンナルンマ(写真:右)は驚異的なセーブを連発した。この試合のニアンの活躍をみれば、本田を先発に起用すべきだったとは到底言い難いパフォーマンスだった。

 より危機感を持たなければいけないのは、ミハイロビッチ監督は試合中に4-4-2の布陣に変えて以降もMFアレッシオ・チェルチとニアンをサイドハーフとして起用し続けていることだ。献身的な守備が持ち味とみられていた本田だったが、もはやそのキャラクターもポジションを奪う理由にはなっていない。精力的な守備をみせるわけではないチェルチもまた、最低限のポジション取りとプレッシングは行なっているのだ。

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