「出ていきたいなら出ていけばいい」
シニシャ・ミハイロビッチ監督に、ミラノの地元記者からこんな質問が飛んでいた。
「食事会も開催し、チームもスタッフも結束を固めたとあなたはおっしゃいましたが、一方で出ていない選手たちに不満は溜まっているんじゃないですか? 本田は移籍を直訴したようですが…」
これに対し指揮官は、「義務でミランにいてもらっても仕方がないし、いる以上は喜んで所属してもらわなければならない。出ていきたいと思う人間がいるなら出て行くのは自由」と厳しい表情で語った。
ガッリアーニとしては、鎮静を計る必要が出てきた。これがもとでさらなる確執に発展すれば、少なくとも今季終了まで本田を残すという経営陣の思惑は崩れる。
またチームへの影響という点でも、3連勝でせっかく結束をアピールできたところに、不満分子の存在とチーム内の亀裂を焚きつけられるのは面白くないだろう。
もっとも火消しを図ったら図ったで、「ミハイロビッチとガッリアーニが本田の扱いをめぐって“ケンカ”(カルチョメルカート・ドットコム)」とも報じられていたが…。
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