日本人初のMVP。韓国という地で躍動する高萩
チームセレブレーションの前に審判団(ゴールライン判定審判を含め6人がジャッジを担当していた)が表彰され、続いてMVP表彰。高萩洋次郎は日本人初の韓国FAカップMVPの栄誉に祝した。
「おまけとして、誰がとっても勝つことのほうが大事。こういう経験、決勝の舞台で活躍することは、今までできなかった。いい経験になった。今までのいろんな経験が活かされていると思います。年取ってよかったな」と冗談で締めくくれるほど、経験と余裕がもたらした異国の地での最高殊勲選手の誉れである。
そばで常に寄り添う通訳のパク・ジェホ氏のことも記したい。優しき微笑みをたたえる青年は、高萩とのMVP記念のツーショット写真をSNSのカバー写真にしている。柔らかな語り口で、高萩の異国での挑戦を支えている。
FCソウルはFAカップ優勝で来季のACL・AFCチャンピオンズリーグ出場権を4年連続で獲得した。日本と同じくリーグ3位のプレーオフ回りでなく、本戦からの出場も大きい。Kリーグでは2試合を残して4位につける苦しい状況だから“おまけ”と言うには大きな、大きな特典だ。