エースがいなくとも攻撃力は脅威
1stステージの対戦では川崎が先制し、試合全体をも支配した。しかし勝利を目の前にした後半終盤、セットプレーからゴールを奪われドローに終わっている。
川崎は大久保嘉人が出場停止で不在となる。5日の練習では2トップの下に中村憲剛を配置するパターンを試した。従来通り中村と大島僚太がダブルボランチを組む形になるかは、試合が始まってみないとわからないところ。
それでも、中村がよりゴールに近い位置でプレーすれば相手にとっては厄介だろう。元々はトップ下の選手であり、中村も「自由度があって面白い」と話す。どちらのポジションでも高いパフォーマンスが期待できるため、風間八宏監督の采配にも注目だ。
浦和は前回の川崎戦に象徴されるように、しぶとい戦いの中で1stステージを制覇した。2ndステージは足踏みする時期もあったが、年間首位、チャンピオンシップ優勝に向けてチームの士気も高い。
槙野智章は「今の状況を楽しむ」とリラックスしている様子。といっても気を抜いているわけではなく集中力は練習から高く保っている。
川崎戦に関しては「質の高い選手が多いチームとやるのは意味がある」とし、「やりがいのある相手」と対戦を楽しみにしていた。
拮抗したバトルを繰り広げる両者だが、過去5戦は川崎が3勝1分1敗と勝ち越している。だが、川崎が勝った試合では大久保がネットを揺らしている。エースの不在は試合にどのような影響を与えるだろうか。
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