待たれる判決。世界最高のストライカーは“黒”なのか?
折しもこの騒動は、11月の国際マッチデー(13日のドイツ戦、17日のイングランド戦)の選手発表と重なったが、予想どおりベンゼマとバルブエナの名前はメンバーに含まれていなかった。
デシャン監督は、このスキャンダルについての質問は一切受け付けず、ベンゼマについては前回、10月の代表戦で痛めた大腿部が完治していないためにもとより呼ぶ気はなく、バルブエナについては、「精神的に万全な状態ではないため招集を見送った」と理由を述べた。
代わりに呼ばれたのは、2012年のユーロ以来3年ぶりとなるMFハテム・ベンアルファ、メキシコリーグのティグレスで好調なFWジニャック、そしてバイエルンで頭角を表している初招集のMFキングスレー・コマンだ。
このバルブエナ恐喝の件では、10月中旬にジブリル・シセも拘束されている。半日ほどで嫌疑は晴れたが、マルセイユ時代のチームメイトをゆすったなどという疑いをかけられて、「友人に対してそんなことをするはずがない」とシセは憤慨、というより、呆れていた。
シセ自身、以前盗難に遭った携帯電話に保存されていたプライベート写真をネタにゆすられた過去があるという。
ネタさえあれば身入りの良いサッカー選手からお金をゆすりとろう、と考えるチンケな悪党がいるものだ、と嫌気がさすがベンゼマは一体、白なのか黒なのか。
こんな大事になるとは思わずに、軽い気持ちで幼馴染のために仲介したのでは? というのが筆者の予想するところだが、判決が気になるところだ。
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