選外となった柴崎岳【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は5日、ロシアW杯アジア二次予選のシンガポール戦とカンボジア戦に向けた日本代表メンバーを発表した。
これまで継続して招集されてきた柴崎岳だが、今回は選外となった。10月のイラン戦で柴崎はスタメン出場を果たした。海外組も揃ったベストの陣容では6月のシンガポール戦以来のことだったが、中盤でほとんど存在感を発揮できなかった。
球際の争いに敗れ、持ち味であるゲームメイクでも試合を動かすようなプレーは影を潜めた。この時のパフォーマンスにヴァイッド・ハリルホジッチ監督は疑問を抱いたのか、今回のアウェイ2連戦に臨むメンバーに柴崎の名前はなかった。
10月31日のヤマザキナビスコカップ決勝では攻守に奮闘し、勝利を決定付ける3点目を演出していた。だが、ハリルホジッチ監督はその程度では満足しない。
23人を発表した後、指揮官は柴崎について「もっとできると言いたい。パーフェクトにトレーニングを続けて欲しい」と今後も努力を続けることを求め、「彼の人間性も大好きです。彼は本当に向上していくと思っています」と期待を口にした。一度代表から外すことで更なる奮起を促す、指揮官の“親心”が垣間見えた。
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