今回を含め2回連続選出の柏木陽介【写真:Getty Images】
熱弁だった。MFの人員を発表する中で、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が誰よりも時間を割いた選手が柏木陽介だった。
10月、約3年半ぶりに代表復帰を果たした柏木。その中東2連戦では2試合目となったイランとの親善試合に72分から出場。18分間、サムライブルーのユニホームをまとってプレーした。
この日の会見でもハリルホジッチ監督は「どのポジションでも競争が必要。今回外れた選手も決して忘れたわけではない」と語った。多くの選手に門戸が広がっている一方で、どの選手にも外れる可能性があるということ。実際、今回のメンバーからは期待値の高い柴崎岳が選外となった。
その中で柏木は2回連続の選出。イラン戦の18分間と約1週間のトレーニングでハリルホジッチ監督のテストにクリアしたといえるだろう。そんな柏木について、ハリルホジッチ監督は「後方からの組み立て、運動量、ゲームビジョン、パスに優れ、しかも左利き。中盤に左利きがいるのは面白い」とその魅力を説明した。
さらに「FKにも好影響を与える」と遠藤保仁が外れて以降、本田圭佑のみがキッカーを務めているセットプレーキッカーとしても期待していることを明かした。
そして最後には「彼にはものすごく期待している」と本音を隠さなかったハリルホジッチ監督。加えて「彼のような能力は数少ない。たくさんのアイデアを持っている」と続けて大絶賛で締めくくった。
指揮官の熱い思いを受ける柏木は、期待に応えることができるのか。年内最後の2連戦で大きな注目ポイントとなるだろう。
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