所属クラブの決定が近づいているGK川島【写真:Getty Images】
日本サッカー協会(JFA)は5日、ロシアW杯アジア2次予選のシンガポール戦とカンボジア戦に臨む日本代表メンバーを発表した。
この会見の中で日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督が、スコットランド1部ダンディー・ユナイテッド加入に近づいているGK川島永嗣についても言及している。
GKのメンバー発表を終えたハリルホジッチ監督は「良いニュースとして川島永嗣」と切り出した。
「あるクラブともう合意まで言ったと聞いている。スポーツとは関係ないが労働許可証がまだ必要のようだ。ただ、トレーニングは続けているそうで、できるだけ早く試合でプレーしてほしいなと思う」
とはいえ、チームと契約ができたからといって自動的に復帰できるほど代表チームの壁は低くはない。それだけに「これは全員に言えることだが、自分のポジションを確保し、レベルとパフォーマンスが良くなければA代表には入れない」と新天地での奮起を求めた。
それでも、ハリルホジッチ監督も前任のザッケローニ監督、アギーレ監督同様に就任当初は川島を正GKとして起用していただけに、「ただ永嗣のニュースは嬉しいことだ。ずっとコンタクトを取ってきたからね。あとは試合でプレーするのを待つのみだよ」と安堵の表情を浮かべていた。
川島は昨季までベルギー1部のスタンダール・リエージュで活躍し、今年5月に退団していた。今夏の移籍市場に所属クラブが決まらず、欧州クラブを中心にクラブを探していたが、ようやくダンディー・Uと合意している。32歳の川島だが、再び活躍し、日本代表に返り咲くことはできるのだろうか。
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