「結局、犠牲となる中で、どう打開していくか」
これらはレスターでの岡崎のトレードマークともいえ、労を厭わないアタッカーはクラウディオ・ラニエリ監督からの信頼も厚い。そしてその結果が、リーグ3位と好調を維持するチームでの出場につながっているのは確かである。だがその一方で、最近の岡崎のプレーからは開幕直後の数試合のような豪快さが失われている。
ウェストブロミッジ戦後の取材で、「パスが来ると思ったタイミングではなかったのか?」と聞かれた岡崎は次のように答えている。
「いや、打てるとは思わなかったので。キープと思ってしまった。で、横にズラしてシュートと思ったんですけど。(反転して)シュートも股を狙えばよかった。悪い動きではなかったと思います。でも、チャレンジしていきたいですね。今、こういう状況だからこそ恐れずにやっていきたい」
この日岡崎の代わりにスタメンに名を連ねたのは、現時点でのレギュラー争いの直接的なライバル、レオナルド・ウジョアだった。ウジョアは今季リーグ戦初先発。しかし昨季のチーム得点王もその特性を生かされず、結果的に後半24分に交代している。
「ほかのやつが調子良いので、特に(ジェイミー)バーディーとかリヤド(マレズ)とか。言うなれば、ホントにバーディーのチームになっているかな。レオ(ウジョアの愛称)が入っても、そんなに彼の良さが生きないし、自分にもそこに入るチャンスはある。ただ入ったときに、結局、犠牲となる中で、どう打開していくか。今のチームの状態だったら、ただこなしているだけでは替えられるし」
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