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【現地レポート】最短出場時間は特効薬!? 不本意な守備固め…岡崎は“優等生FW”の殻を破れるか

11試合を終え、群雄割拠のプレミアリーグで3位と躍進するレスター。この好調の要因には岡崎慎司の貢献も確実にある。しかし、それは主に守備の部分。ウェストブロムウィッチとの第11節では、守備固めとして後半43分から起用された。当然、岡崎本人はそんな状況に満足はしていない。今後、優等生から脱却し点取り屋としての本能を押し出すことができるだろうか。

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

「こいつを入れたときは『守備的にいくぞ』という風になっている」

【現地レポート】最短出場時間は特効薬!? 不本意な守備固め…岡崎は“優等生FW”の殻を破れるか
レスター・シティの岡崎慎司【写真:Getty Images】

 プレミアリーグ第11節、対ウェストブロムウィッチ戦。岡崎慎司は、今季最短となる後半43分からの数分間のみの出場に終わった。チームが3-1とリードしている状況で、終了までのわずかなプレータイム。インパクトを残す機会は回ってこなかった。

 唯一の見せ場はロスタイム。エリア内でDFを背にしてボールを受けた岡崎だったが、振り返ってシュートを打つことができなかった。

「ターンして、(打てると)分かっていたら振り向いて一発でシュートを打てた場面だと思う。そういう場面が少ないので、感覚が養われていないと思いますけど……」

 この言葉どおり、レスター移籍後の岡崎はシュート数が極端に少ない。ここまでリーグ戦では8試合に先発出場しているにも関わらず、その数はわずか7本だ。前節のクリスタル・パレス戦後には、自身の立ち位置について「こいつを入れたときは『守備的にいくぞ』という風になっている」と分析していたが、起用法と同様に、最近の岡崎はゴールに向かう姿勢が不足しているように映る。

 守備もできるストライカー。チーム内での競争に勝ち抜こうとするがゆえに、ここまではライバルたちができない役割を積極的にこなしてきた。前線から率先してプレスをかけ、自陣まで敵をトラックバックしてタックルを仕掛ける。

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