まだまだ荒削りながら大きな伸びしろを持つター
またレバークーゼンでCLを戦うもう1人の19歳が、ジョナタン・ターだ。ハンブルガーSVの下部組織で育ったCBは、昨季は2部フォルトゥナ・デュッセルドルフで修業期間を終えると、今季からレバークーゼンにやってきた。かつてHSVの下部組織でターを指導したオットー・アッドは「彼はジェローム・ボアテングの方向に進んでいる」と見ている。
ダフートとは違って、ターはブンデスリーガで開幕戦から11戦連続でフル出場を果たした。一見ではレバークーゼンのDFで不動の地位を築いたように見える。しかし8月18日のCLプレーオフ、アウェイのラツィオ戦では、ケイタに単独でのドリブル突破を許して決勝点を決められるなど、状況判断に荒削りなところもある。
アッドも「左足でのキックの精度の向上」を現在の課題として挙げており、ターはまだまだ成長過程と言えそうだ。もちろん、そのことを見越して、レバークーゼンもターを積極的に起用しているのだろう。
2人の19歳は、3日にボルシアMGはホームでユベントス、4日にレバークーゼンは敵地でローマと、それぞれCLを戦う。欧州最高峰の舞台は、次代を担うべく奮闘する若きフットボーラーを、さらに魅力的に磨き上げるだろう。
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