持ち味はダイナミックな走力と展開力
フォルトゥナ・デュッセルドルフの下部組織で育ったダフートは、10年の7月にボルシアMGのユースにやってくると、頭角を現していく。U-18、19のドイツ代表にも選出され、ファブレにも“モオ”の愛称で気にかけられるようになった。
レンタルの終了で今季からレバークーゼンに復帰した、ドイツ代表クリストフ・クラマーの後継者となるべく、ファブレはダフートを育てていく。
当時17歳の13年は、テレコムカップのバイエルン戦でプレーさせ、14年8月28日のヨーロッパリーグのプレーオフ、対FKサライェボ戦でプロデビューさせた。
そして今シーズンはブンデスリーガを通して、ファブレはダフートにさらなる経験を積ませるつもりだったようだ。ドルトムントとの開幕戦からベンチ入りし、4試合連続で途中出場する。
しかし低迷するチーム状況は、ダフートに猶予を許さなかった。ファブレの最後となったケルン戦で先発すると、新監督シューベルトの初陣となったアウクスブルク戦でも先発に抜擢される。ダフートも腹を括ったのか、21分にチーム4点目のゴールを決め、90分間フル出場した。
そしてケルン戦も含めれば7試合連続で先発出場し、ボルシアMGの中盤で不動の存在となった。マックス・エーベアルSDは「モオはフットボールを感じることの出来る本能的なフットボーラーなんだ」と目を細める。物事は速く進み、ダフートのダイナミックな走力と展開力は、ボルシアMGにとって欠かせないものとなっている。
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