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アジア 9年前

11年目を迎えた豪州Aリーグ。元代表選手もいまや監督に。セカンドチャンスに懸ける懐かしい顔ぶれ

text by 植松久隆 photo by Getty Images

セカンドチャンスを掴んだ元代表選手たち

 ジェッツ入団後、昨季後半には前コーチとの対立でクラブ内で干される憂き目にあうも、前オーナー退陣で体制が一新されると一転してチームの精神的支柱的役割を期待されることになる。

 そして迎えた今季、カーニーはその期待に違わぬ大活躍を見せている。中盤の右からキレのある動きで幾つものチャンスを演出、自らも既に2得点を挙げるなど、ジェッツ快進撃の立役者となって、自身2度目のAリーグ参戦、いわばセカンドチャンスをガッチリと掴んでの再ブレイクを果たした格好だ。

 11年目のAリーグ。アロイジとカーニー、かつての代表の中心選手が往時とは異なる新たな役割で自国のプロリーグで活躍の舞台を得る。しかも、セカンドチャンスを掴むというかたちで。

 彼らのような再チャレンジが見られることも、Aリーグの成熟過程のひとつの形なのかも知れない。確実な発展と成熟を見せるであろう豪州、Aリーグの「旬」を今後も切り取っていければと思う。

【了】

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