武藤嘉紀【写真:Getty Images】
マインツのFW武藤嘉紀は、先月31日に行われたブンデスリーガ第11節のアウクスブルク戦でハットトリックを達成した。チームは3-3で引き分けている。
この活躍をドイツの各メディアも絶賛し、『キッカー』誌と『ビルト』紙は武藤を今節のベストイレブンに選出した。また『キッカー』誌は今節のMVPにも武藤を選んでいる。
地元紙『マイン・シュピッツェ』は試合後にドイツと日本の両国メディアから取材を受ける武藤の様子を「すべて対応するのに2倍の時間がかかる。チームメイトは皆バスの中で待っていたが、武藤はすべてに応じた。日本人の礼儀正しさによるもので、この23歳も控えめだ」と紹介している。
一方で「彼はアウクスブルク戦の救世主だったことに気を止めなかったが、同僚たちが劇的なゲームで彼に感謝しなければならないのは事実」、「武藤にはこういった質問を受ける権利がある」とチームを救う活躍を称賛している。
同紙でマインツのマルティン・シュミット監督は「彼は正しい道を進んでいる」と武藤を称え、キャプテンのニコ・ブンガートも「彼は今日のような活躍をする貴重な存在」と絶賛の声はやむことを知らない。
このハットトリックまで6試合ゴールがなかったのは悔やまれるべきだが、武藤はすでに周囲の信頼を確固たるものにしたようだ。
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