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本田圭佑 9年前

本田、先発の確率は「30%」。さらなるライバル出現で強まる逆風

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

さらに強まる本田への逆風

本田、先発の確率は「30%」。さらなるライバル出現で強まる逆風
インテルの長友佑都は監督の信頼を取り戻した【写真:Getty Images】

 フィリッポ・インザーギ前監督の下では、本田もカウンター戦術にははまっていた。それは自分でボールを運ぶというより、スペースへのボールの引き出し方の巧みさによって引き出されたものだ。昨シーズン開幕戦のゴールが示している通り、最終ラインの高いラツィオとは相性が良かった。まずは出場機会が与えられなければどうしようもないが、攻守の切り替えのうまさをアピールする機会としたい。

 なおシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長は、「将来的には4-4-2に」とミハイロビッチ監督が言った矢先に、「どうなるかは見てみよう。ただ故障者が復帰し、彼らで4-3-1-2をやれば強力になる」などとトップ下を使ったシステムへの回帰を促している。

 しかしその場合も、「トップにマリオ・バロテッリが、そしてトップ下にジェレミー・メネズが復帰すれば」という話だ。このままミハイロビッチ流のサッカーを続けるにしても、また会長のリクエスト通りにシステムを変えるにしても、どのみち本田の前にはライバルが立ち塞がる。

 この状況で、ナポリ戦の後であれだけ毒づいた本田のモチベーションがどうかは分からない。もっともインテルではその本田より出場機会を失っていた長友は、必死に練習をこなした結果ロベルト・マンチーニ監督の信頼を再び勝ち得て、首位攻防のローマ戦でジェルビーニョやモハメド・サラーらを抑える大役を任された。

 逆境でこそ問われるのはプロ意識の高さ。本田もまた、そこにおいては期待を裏切らないであろうことを信じている。

【了】

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