指揮官もニアンを高く評価
この活躍は当時サンプドリアを率いていたシニシャ・ミハイロビッチ監督の目にも止まっており、今シーズンの残留を強く希望したのだという。自由に動けるためか、本人は「セカンドトップがいい」と語っているが、ウイングでもプレーすることのできる選手だ。
いずれにせよミハイロビッチ監督はニアンについて「シーズンの初めからいてくれれば確実に我々を楽にしてくれたであろう選手」と高く評価する。
利き足は異なるが、スピードを利してボールを運ぶという点では、現在の戦術的にはチェルチをそのまま置き換えることのできる存在だ。当然コンディションはまだできておらず、「途中交代させても15分くらいだが、必要な局面では使う」と監督は語っていた。
守備を重視し攻撃もウイングによるワイドなカウンター嗜好をチームが強める中、残念ながら本田にとっては逆風が強まるばかりである。先発組の出来が悪く、かつニアンのコンディションが上がらないうちに結果を出すほかはないのだが…。
【次ページ】さらに強まる本田への逆風