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“らしさ”取り戻したバルサ。その中心にネイマール。今、メッシと対等の存在に並び立つ

リーガエスパニョーラ第10節、バルセロナはアウェイでヘタフェと対戦。スコアは2-0と大量点ではなかったものの、試合内容はここ数試合では最も“バルサらしい”といえるものだった。そして、その要因となったのはメッシ不在の間に存在感を高めたネイマールだった。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

パス600本、際立ったSBの攻撃参加

“らしさ”取り戻したバルサ。その中心にネイマール。今、メッシと対等の存在に並び立つ
ジョルディ・アルバとダニ・アウベスの両SBは高い位置をキープすることができた【写真:Getty Images】

 最終スコアは2-0。3-1だった前節よりも5-2だった前々節よりも得点数は少ないが、その内容は久々にバルセロナの試合といえるものだった。

 まず、試合後のスタッツを見ると、支配率66.4%、パス総本数732本、成功本数654本、アタッキングサードでのパス本数244本、チャンスメイク数は10回でシュート数は14本だった。

 この中で注目したいのがパスに関する項目。バルセロナといえば、やはりその特徴・魅力はパスにある。テンポよく刻まれるパスは決して失うことなく、徐々に相手陣内に侵食し、そしてゴールへとつながっていった。

 上記の通り、この日バルセロナが通したパスは654本で、そのうち244本をアタッキングサードで繰り出した。このパス600本以上、アタッキングサードで200本以上を記録したのは4-1で勝利した第4節レバンテ戦以来となる。

 このバルセロナらしさを取り戻した要因の1つにDFラインがある。アウェイでのヘタフェ戦、バルサはアンカーのブスケツがビルドアップ時にDFラインまで下がり、左CBのマテュー、右CBのピケの間へと入り3バックの形を作る。

 これ自体はバルサにとって常套手段だったが、ここ数試合はあまり見られなかったものでもある。その結果、3枚のCBは横に広くポジションを取ることができるため、ジョルディ・アルバとダニ・アウベスの両SBは高い位置をキープすることができた。

 バルセロナの両SBが敵陣でのプレーでともに60%以上を記録したのは、やはり第4節レバンテ戦以来。SBのみならず、チーム自体が敵陣で60%以上を記録したのもレバンテ戦以来となった。

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