ダビド・ビジャ【写真:Getty Images】
メジャーリーグ・サッカー(MLS)のニューヨーク・シティで今季を終えたダビド・ビジャだが、かねてより噂になっていた短期間の母国復帰はないようだ。スペイン紙『ムンド・デポルティボ』に対して明かしている。
新設されたニューヨーク・シティで18得点を挙げたビジャだが、チームは10チーム中8位に終わってプレーオフ進出を逃した。リーガ・エスパニョーラで数々のタイトルを獲得してきたベテランストライカーは「スポーツ面ではうまくいかなかった」とシーズンを振り返ったが、「アメリカでの生活はいい経験になっている。新しくできたばかりのチームでプレーし、MLSのようなポテンシャルを秘めたリーグでプレーできているから」と新生活の充実ぶりを語っている。
これまで多くのスター選手がそうであったように、ビジャにもMLSの新シーズンが開幕する来年3月まで短期間のスペイン復帰が期待されていた。実際には古巣のバレンシアとバルセロナが興味を示していたという。しかし、本人はその誘いを断ったようだ。
「リーガでの僕の時間は終わった。バルサで三冠を達成した昨季はファンタスティックだったね」とビジャは語り、スペインへの復帰説を否定している。
やはりプレーオフに進めなかったことはビジャの心に大きな悔しさをもたらしたようだ。来季に向けてチームに残りトレーニングを積む方が重要だと考えている。
「僕らの目標はプレーオフに進出することだった。自分の18ゴールは重要じゃない。コレクティブな集団であることが重要で、うまくいかなかったことを認めなければならないんだ」とチーム創設1年目のシーズンを反省するよう促すビジャ。
待ち望まれたリーガ復帰を封印し、悔しさばかりが残るシーズンの借りを返すべく来季の巻き返しを心に誓った。世界一を極めたビジャは34歳になっても勝利を追い求める意欲に溢れている。
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