「本当に熱いですね。あとは、根っからの負けず嫌い」
――柏レイソル公式サイトで、「夢が叶いました」とコメントしています。ミルトン氏にとってJリーグとは?
「当時からミルトンは、本当にJリーグでの指揮を熱望していました。初対面時から『あなたは、ジャーナリストをしているからサッカー界でのパイプを持っている。Jクラブの幹部、代理人を紹介してくれないか。直接話ができるのならば、自分自身を売り込んでほしい。正式契約をすれば、年棒総額の10%をあげるから』と幾度となく頼まれましたし、ときには頭を下げられたこともあります」
――森本さんは、動いたのですか?
「今回の柏レイソル監督就任には一切ノータッチですが、以前知り合いのJクラブの幹部、代理人にミルトンの英文経歴書を送信しました。しかしながら、みんな無関心でした。マリティモとカタールSCの監督ではなく、コーチの経歴しかありませんでしたから。
唯一関心を持ったのが、フィリピンサッカー協会。12年1月、小生がフィリピンサッカー協会テクニカルコンサルタントに任命され、ミルトンをU-21フィリピン代表時期監督として推薦し、興味を持っていました。しかしながら、月給が25万円程度。引き受けたいけど、家族の問題があるとミルトンは拒否しました」
――ミルトン氏はどのような人間ですか?
「フレンドリーで誰とでもすぐ打ち解けられます。コミュニケーションスキルに長けており、サッカー、旅行、家族など話題は豊富で、話し出したら止まりません。本当に熱いですね。あとは、根っからの負けず嫌い。
先ほどミルトンの経歴書を関係者に送信した話が出ましたけど、先方に興味がないことを伝えると、『あなたのプレゼンの方法が悪い』、『年棒総額の10%をあげるからもっと本気でやってほしい』と激怒されました(笑)」