事前に開催地が決定していたとされる2018年ロシアW杯【写真:Getty Images】
ワールドカップ(W杯)2018年大会の開催地は投票を前に既に決まっていたのかもしれない。FIFA(国際サッカー連盟)のゼップ・ブラッター会長が示唆した。30日、ロシア『RT』が報じている。
2010年に行われたFIFA理事会の投票でW杯2箇所の開催地が同時に決まった。2018年の開催地を決める投票ではスペインとポルトガルの共同開催とロシア開催が多くの投票を得たが、2次投票でロシアに決定している。また、2022年ではアメリカとカタールの一騎打ちまでもつれたが、最終的にカタールに決まった。
一見すると接戦の様相を見せた投票だったが、ブラッター会長は「東欧諸国ではワールドカップを開催したことがなかったため、ロシアで行くことになっていた。また、2022年はアメリカで行くことに合意していた」と語り、水面下での合意が存在していたことを示唆している。
しかし、2022年ワールドカップ開催地についてはUEFA(欧州サッカー連盟)のミシェル・プラティニ会長が直前で態度を変えたため、欧州の票が動きカタール開催になったようだ。
2006年ワールドカップの開催地となったドイツでは、ドイツサッカー協会(DFB)がFIFA理事を買収した疑いがかけられている。ブラッター会長が示唆したことが事実だとすれば、大きな問題に繋がりそうだ。
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