自閉症のサポーター用ルームを設置するサンダーランド【写真:Getty Images】
プレミアリーグに史上初となる自閉症のサポーター向け観戦ルームが誕生する。29日、サンダーランドが公式サイトにて伝えた。
サンダーランドは「ザ・ネイサン・シッピー・ルーム」の設置を発表している。この観戦ルームは、発案者であるピーター・シッピー氏の息子の名前にちなんで名付けられた。
シッピー氏は以前に自閉症を持つ息子とともにスタジアムを訪れたが、会場のノイズレベルによって観戦が困難となり試合を最後まで観ることができなかった。そのため、クラブに自閉症を持つサポーター向けの観戦ルームの設置を提案したのだ。
この観戦ルームが実現したことで、シッピー氏は次のように喜びを語った。
「実現を助けてくれたダニエル・レイモンド氏に感謝しなければいけません。おかげで、ネイサンは試合を後半も観戦することができ、チームを応援してゴールを祝うことができた」
サッカースタジアムの中には車椅子用の観戦スペースを設けるなど、様々なサポーターも快適に観戦できるよう配慮が進んでいる。今回の観戦ルームの設置によって、より自閉症を持つサポーターに対してサッカー観戦が開かれたものとなるだろう。
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