チェルチは上出来でニアングも復帰間近。状況はさらに悪化へ
さらにミハイロビッチ監督が、現在のフォーメーションにこだわっていたことを示すエピソードがある。アドリアーノ・ガッリアーニ副会長は「実は(ジャコモ・)ボナベントゥーラが昨日の時点で足首を痛めていた」と明かしたのだ。
しかし、トレーナーの努力の甲斐あって回復。ボナベントゥーラが重要視されていることを示すと同時に、無理をさせず他の選手を入れるという選択肢はなかったことも表している。本田は左ウイングも出来たのだが…。
4-3-1-2のトップ下で多く起用されていたのは本田だったが、システムと同時に厄介払いされたのは気の毒でもある。
なかなかボールが付けられず、中盤の底から放たれるパスはことごとく頭上を越えるような状況では、トップ下としてプレーに絡むのはそもそも難しかった。ただ、ミスが少なくゴール前でのインパクトが薄かったのもまた事実ではあるが…。
とりあえず、そんな状態でもアップはさせてもらってるのだからましと考えるべきなのかもしれない。ただ、次節のラツィオ戦からはそれこそウイングが本職のエムバイエ・ニアングが復帰してくる。
「まだコンディションが仕上がっていない。ベンチに入れるかどうかもこれから検討する。第一、試合に出せても10分だけだ」とミハイロビッチ監督は語っていたが、ウイングで争うにしてもまたライバルが増える。状況は、どんどん厳しくなっていく。
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