フランツ・ベッケンバウアー氏【写真:Getty Images】
FIFA(国際サッカー連盟)の倫理委員会により調査対象となっているフランツ・ベッケンバウアー氏が、2006年ドイツ・ワールドカップの招致のために買収を行った可能性について否定した。26日に英紙『ガーディアン』が報じている。
16日に独局『シュピーゲル・オンライン』が2006年ドイツ・ワールドカップを開催招致するにあたって買収行為が行われたと大々的に報じた。ドイツの招致委員会がFIFAの選考委員会を買収した疑いがあるとされており、当時ドイツサッカー協会(DFB)の会長を務めていたセオ・ツヴァインツィガー氏は不正の事実を仄めかす発言をしている。
ベッケンバウアー氏は670万ユーロ(約9億円)を送金したことについて「当時の組織委員会の会長として、この過ちの責任は私にある。FIFAから財政支援を得るために、我々はFIFA財政委員会の提案を受け入れてしまった」と提案を受け入れたことは間違いだったと認めた。
しかし、一方で「今思えば、拒否するべきたったと思う。ただ、2006年W杯の開催権を獲得するために買収された票はない」とコメントし、招致買収については否定している。
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