控え選手を含めたチームの成熟に手応え
さらにドルトムントはアウクスブルクを圧倒する。
21分=香川の1アシスト。左サイドで、コールセンを縦に振り切って、ゴール前に折り返す。ニアに飛び込んだロイスがボールを突き刺した。2-0。
33分=香川の2アシスト。右サイドで、ギンターからのパスを胸でトラップすると、右足のヒールで落とす。ロイスが走り込んで決める。3-0。
まるで開幕戦でボルシアMGを圧倒したときのような勢いを、ドルトムントは前半に見せた。「ここ3試合をしっかりまた勝ち続けている中で、チームのプレーの質も上がってきている」と香川が言うように、BVBは今季開幕したての頃のような爆発力を、再び発揮した。
シーズン開始以降の序盤と違うことは、先発陣に若干の変更があっても流動性を保てるようになってきたことだ。ワンボランチにはベンダーが今季では初先発となり、3トップの右にはカストロが入った。早くも“BVBのピボーテ”となったバイグルに代わってベンダーがプレーしたが、ドルトムントはリズムを作り出せていた。
例えばギュンドアンに代わってカストロが中盤でプレーし、リズムを崩して1-1のドローに終わった第6節のホッフェンハイム戦の頃に比べると、BVBは全体として連動と連係を深めつつある。そうした控え選手も含めたチームの成熟に、香川も感触を得たようだ。
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