互いにアシストゴールを連発。ネイマールとスアレスの相互理解
さらに現在はイニエスタとメッシという2人のキーマンを欠くことによってボールキープ力が大きく低下。これまで常に敵陣でプレーしていたチームの重心は大幅に下がり、このエイバル戦でも敵陣でのプレーが46.13%と過半数を割っている。
その影響はSBのパフォーマンスを見れば明らかだ。ジョルディ・アルバとダニ・アウベスは例年以上にチームのバランスに気を配る必要性に迫られることで攻撃に絡む機会が少なくなり、ともにその魅力を失っている。
それでもバルサは強い。時間の経過とともにエイバルの前線からのプレスは弱まり、守備に下がらざるを得ない状況に追い込まれた。
結局90分をと押してエイバルは396回のボールタッチで257本のパスを158回しか繋げず、成功率はわずか61.5%。支配率も33.5%にとどまり、5回のチャンスしか作り出すことができなかった。
逆にバルサは先制点を奪われたものの、結局は66.5%の支配率を記録して10回のチャンスを作り出し、3点をゲット。前日に勝利していたレアル・マドリーの抜け出しを許さなかった。
現在のバルサにおいて、勝利の源流となっているのがルイス・スアレスとネイマールの2人だ。この世界最高クラスの2人がそろえば負ける方が難しいといえるが、メッシ不在の今、この2人の相性の良さはより際立っている。
ラージョ・バジェカーノを5-2で破った前節は、ネイマールの4得点目をスアレスがアシストし、スアレスによるチーム5点目となるゴールをネイマールがアシスト。そして、今節ではハットトリックを達成したスアレスの3点中2点をネイマールがアシストしている。
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