アーセナルやバルサも興味。ユーロで注目株に
そして、85分に左サイドでボールを受けると、ドリブルで右へと切り込み、ペナルティエリア手前から右足で強烈なシュート。ここまで好セーブ連発で失点を防いでいたGKケイラー・ナバスでさえも止められない、文字通りの“ゴラッソ”でゴールをこじ開けた。
その90分を通したパフォーマンスの素晴らしさは、スタッツにも表れている。作り出したチャンス数4回、ドリブルで1対1を制した数11回は両チーム合わせてトップの記録。さらにボールタッチの柔らかさはすでに大きな話題となっている。
オプタによるデータを基にしたパフォーマンス・スコア(攻撃・守備・ポゼッションでの評価)でも、両チームトップの68点を記録。敗れたチームの選手がトップの評価を受けること自体が稀であり、ましてや1-3というスコアで敗れたチームから最高評価が出るのは実に珍しいことだった。
今現在では、まだまだリーガ以外では知名度の低い選手といえるノリートだが、冬の移籍市場ではアーセナルに加えて古巣バルセロナも獲得を狙っているという。
29歳という年齢はサッカー選手としてはすでにベテランの域に入るが、彼のキャリアはこれから動き出す。このノリートという名は、来年オフに迫ったユーロでも注目の存在となるだろう。
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