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レアルは守備的なのか? 今季の戦いから検証。再考したい“カウンター”の意味

カルロ・アンチェロッティ監督からラファエル・ベニテス監督へと代わった今季のレアル・マドリー。チャンピオンズリーグ(CL)で対戦したPSGのローラン・ブラン監督からは「守備的」と批判され話題となった。では、本当に今季のレアル・マドリーは守備的なのだろうか? リーガ第9節セルタ戦にはその答えが詰まっていた。

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

最小失点=守備的? 最多得点=攻撃的?

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PSGのローラン・ブラン監督はレアルを守備的と批判【写真:Getty Images】

「今季のレアル・マドリーは極端に守備的になったように見える」

 チャンピオンズリーグの試合前会見にて、パリ・サンジェルマンのローラン・ブラン監督は、こう話したという。たしかに、セルタとのリーガ第9節を迎えるまでにマドリーはCLを含む11試合で2失点しか喫していない。

 とはいえ、最小失点=守備的などという図式は成り立たないということは誰もが分かる事実。実際、マドリーがリーガ8試合で挙げた18得点はリーグ最多。最小失点=守備的というなら、最多得点=攻撃的ということになり、そこに矛盾が生じてしまう。

 では、今季のレアル・マドリーは果たして守備的なチームなのだろうか? その答えは、今回の第9節セルタ戦に凝縮されていた。

 まず、セルタとの一戦のスコアは3-1。レアル・マドリーは、ハメス・ロドリゲス、ガレス・ベイル、カリム・ベンゼマという攻撃の核となる選手を欠きながらもエースのクリスティアーノ・ロナウドに加えてダニーロとマルセロというSBの両名が得点を決めて勝利を収めた。

 これだけを見ると、十分に攻撃的なチームと感じられる。一方で、スタッツを見てみると支配率51.9%(セルタ):48.1%、パス本数402本:386本、シュート本数17本:14本。この主要3項目でセルタを下回っていた。

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