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セリエA 9年前

伊王者の異変。リーグ戦15位と低迷、ユベントスはなぜ絶不調なのか?

昨季圧倒的な強さでセリエA優勝を果たしたユベントスが、今季に入って大きな不振に喘いでいる。開幕2連敗でシーズンをスタートさせ、ここまで2勝3分3敗の15位に沈んでいる(第9節アタランタ戦前)。彼らはなぜ低迷してしまったのだろうか。

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

伊王者に起きた異変。4連覇中のユベントスは早くも3敗

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昨季セリエA王者のユベントスはここまで2勝3分3敗と不振に喘ぐ【写真:Getty Images】

 ユベントスがおかしい。リーグ戦4連覇中の王者は開幕でまさかの2連敗。内容で押されまくったキエーヴォにはPKで辛くもドローを得て、A初昇格のフロジノーネにはユベントス・スタジアムでなんとドローを許した。第6節のナポリ戦では、2-1というスコア以上に完敗というありさまだ。

 その間のエクスキューズはあった。アルトゥーロ・ビダルの抜けた中盤に補強されたサミ・ケディラ、退団したアンドレア・ピルロからレジスタの座を継いだクラウディオ・マルキージオ、そしてカルロス・テベスの代わりにFWの主軸となったアルバロ・モラタと、新たにセンターラインの軸となる選手たちが揃って故障欠場すれば影響は多大だ。

 第一そんなチーム状態の中でも、チャンピオンズリーグ(CL)ではマンチェスター・シティやセビージャから勝利を収めている。故障者の復帰とともに、じきに良くなる――。地元メディアや評論家は、そんな楽観視をしていたものである。

 ところが、彼らが復帰をしてもペースが上がらない。18日のインテル戦では、アウェーで後半は優勢に戦いながら相手の守備を崩しきれずにスコアレスドロー。21日のボルシアMG戦も然りで、またも0-0。CL初出場のチームを応援するため頑張ってトリノまで遠征してきた約800人のサポーターを満足させてメンヒェングラードバッハに帰してしまった。

 両試合でもポゼッションは上回っているし、攻めながらも守備は破綻していない。しかし両試合ともにチャンスを仕留めきれず、昨シーズンに見せていたゴール前での勝負強さは影を潜めている。

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