紛争に考慮。アルメニア代表ムヒタリヤンは帯同せず
冊子『トランスファーマルクト』を覗くと、両チームの市場価値は、「ドルトムント:ガバラFK」=「2億8750万ユーロ:1570万ユーロ」となっている。戦力差は、およそ18倍である。決して油断は出来ないが、BVBにとってガバラFKは十分に勝ち点3を計算できる相手と言えるだろう。
アゼルバイジャンへの遠征には、ムヒタリヤンは帯同しないこととなった。同じくコーカサス山脈の麓に位置するアルメニアは、アゼルバイジャンとの間でナゴルノ・カラバフ紛争を抱えている。
ハンス・ヨハヒム・ヴァツケ社長は、今回の決断に至った主な理由を「両国の相互作用が関係する危険地域であること」としている。ムヒタリヤンとは今一度話し合いを持ち、同選手も納得しているようだ。ヴァツケ社長は「全ての関係者にとってベストの決断である」と話した。
またヴァツケ社長は「我々は2010年に1度バクーを訪れたことがある」と語った。10年にドルトムントはELのプレーオフでカラバグ・アグダムと対戦している。カラバグ・アグダムはアゼルバイジャンの首都バクーを本拠地とする。
当時はホームで香川真司の2ゴールを含む4-0で勝利し、2戦合計5-0で本戦出場を決めている。香川にとって、アゼルバイジャンのチームとの相性は決して悪くはない。前節のPAOK戦とは違って、香川は遠征に帯同している。出場となれば、ゴールの可能性は十分あるだろう。
ガバラFK戦を終えて、BVBは中2日でブンデスリーガのアウクスブルク戦をホームに迎える。監督トーマス・トゥヘルは国内リーグを意識したローテーションを組むだろうか。
ヴァツケ社長は「唯一気に障ることは、長いフライトだ」と口にした。16日にBVBがマインツで見せたようなパフォーマンスを発揮すれば、ガバラFKは問題のない相手ということだろう。
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