八百長問題に関与した疑いが持たれているイタリア代表のアントニオ・コンテ監督【写真:Getty Images】
イタリア代表を率いるアントニオ・コンテ監督が、八百長問題に関与した疑いで来年2月に裁判の予審に出廷するようだ。20日に伊紙『ラ・レプッブリカ』が報じている。
同紙によると、コンテ監督がシエナを率いていた2010/2011シーズンに八百長に関与したとして疑われているとのこと。問題となった試合は2011年5月に行われたセリエB最終節アルビノレッフェ戦とされているが、その試合ではシエナが0-1で敗れている。
このシーズンでシエナは勝ち点77で、首位のアタランタの勝ち点79に次ぐ2位でセリエAに昇格している。仮にアルビノレッフェ戦に勝利していれば、シエナがセリエBを優勝していたことになる。コンテ監督は、この予審のため来年2月18日に裁判に出廷することになるようだ。
近年、イタリアでは八百長の発覚が相次いでいる。今年8月には元日本代表FW森本貴幸が所属していたこともあるカターニアがセリエBからレガ・プロ(3部相当)に、レガ・プロのサヴォナとテラーモはセリエD(4部相当)への降格処分を受けている。
また、今年5月にはマフィア団体主導のもとレガ・プロとセリエDで大規模な八百長が行われ、50人以上が逮捕されている。
イタリア代表はEURO予選で7勝3分の無敗でグループ首位突破している。2014年ワールドカップで惨敗した後にコンテ監督がチームを引き継ぎ立て直してきただけに、八百長発覚となれば大きな影響を及ぼすことになりそうだ。
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