固まりつつあるSBの序列。マンチーニ監督は選手交代嫌い?
現在、サイドバックは左右共に固まっている。ファーストチョイスは左がファン・ジェズスに右がダビデ・サントンだ。本来CBのファン・ジェズスは、上背と守備の安定感が評価されている。
一方彼が故障した際には、ガラタサライから獲得した左効きのアレックス・テレスが起用されている。上背がなく左利きではない長友は、左SBとしては使われにくくなっている。
一方右だが、サントンが信頼を得ているもパフォーマンスそのものは安定していない。ボールコントロールは時々乱れ、守備でも試合中は対面のスペースをガラ空きにしてしまうこともある。
マルティン・モントーヤやダニーロ・ダンブロージオらも戦力外の扱いを受けており、ユベントス戦で長友がアップを命じられということは右の2番手であることをも意味する。
ただ、マンチーニ監督はターンオーバーを好まず、そもそも選手を途中交代させること自体が好きではない。現状でチームは、内容はともかく安定した成績を上げているのだから、特にいじる理由も確かにないのだ。
ユベントス戦後の記者会見で点が取れないことが地元記者から追及されていたが、「我々に対するいわれのない批判が多すぎる。開幕5連勝もしているのにいろいろ言われなければいけない理由がわからない」と語っていたが、なおのこと自分から修正する気などはないということだろう。
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