チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督【写真:Getty Images】
チェルシーを率いるジョゼ・モウリーニョ監督が、現地時間20日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)のディナモ・キエフ戦後のインタビューで、アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督の言葉を引用して審判を批判している。20日に英紙『スカイスポーツ』が報じている。
チェルシーは現地時間20日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)ディナモ・キエフ戦をスコアレスドローで終えた。モウリーニョ監督は、この試合でスペイン代表MFセスク・ファブレガスがエリア内で倒されたにも関わらずPKが与えられなかったことに対して「審判は弱腰でPKを与えることにナイーブだ」と不満を露わにした。
この発言は、ヴェンゲル監督の発言を引用してのものである。ヴェンゲル監督は、アーセナルが0-2で敗れたプレミアリーグ第6節のチェルシー戦後のインタビューで”弱い”や”ナイーブ”といった表現で審判を批判していたが、不適切とも取れるこの発言に対しては処分が下されていない。
しかし、サウサンプトン戦後にモウリーニョ監督が言い放った「審判はチェルシーに対して有利な判定を下すことを恐れている」という発言に対しては処分が下され、5万ポンド(約920万円)の罰金が科せられている。
この処分が発表された後にモウリーニョ監督は「“恐れている”という言葉には厳しい罰則が下される。しかし、トップレベル審判に対して“弱腰”や“ナイーブ”と言うのはこの国だけではなくヨーロッパでも許されるようだ。だから私もそうすることにしよう」と、名前こそ出さなかったものの明らかにヴェンゲル監督の発言を引き合いに出している。
そして、実際に今回の判定に対して「弱腰でナイーブだ」と、ヴェンゲル監督の発言を引用して主審を批判している。当然、この発言に対して処罰はないだろうとモウリーニョ監督は考えているようだ。
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