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途中交代続く岡崎、“修理屋”ラニエリ監督の犠牲に…吉田も感じたレスターの前後半の変化

text by Kozo Matsuzawa / 松澤浩三 photo by Getty Images

勢いで勝負するレスター。次節先発落ちの可能性も岡崎にはチャンス?

途中交代続く岡崎、“修理屋”ラニエリ監督の犠牲に…吉田も感じたレスターの前後半の変化
レスター・シティのFW岡崎慎司【写真:Getty Images】

 先発の座をキープする一方、毎試合途中交代となり、本人にとっては不完全燃焼の状態が続く。サウサンプトン戦後には「何度も経験している展開」と漏らしたが、もしかしたら本人は、途中出場でも構わないからチームを引き留める“タガ”が取れた環境でプレーしたいと感じているのではないか。

「イケイケ」のスタイルは、前任者のナイジェル・ピアソン時代から継承したもので、ラニエリ政権下となった今も、選手たちはいまだに戦術よりも勢いで勝負する傾向が強い。マインツ時代のように前線に張るストライカーとして振る舞える環境であれば、45分間という短い時間だけで勝負できたかもしれないし、現在のレスターのような勢いに任せた攻撃の中心となり、ゴールを量産していたかもしれない。

 しかしレスターでの岡崎は、自身の役割がファイナルサードで勝負するだけではなく、組み立てや守備でも貢献するセカンドトップと認識している。それでも、当たり前だがストライカーとしての自負はあり、ゴールへのこだわりも人一倍強い。

 前々節のアーセナル戦、ほぼノーガードの打ち合いとなった試合終了間際の得点シーンを振り返った岡崎は次のように話している。

「2点目なんか、もうやっぱり『誰かが取れるだろう』という感じで、アンドレ(・クラマリッチ)が取るのか、ウジョアが取るのか、バーディーが取るのかという(状況だった)。アーセナルも全然守備していないし。フォワードってこう、毎試合、ダメだったけど点取れて、次に生かせるというのがあると思う」

 次節はホームのクリスタルパレス戦。岡崎はもしかしたら6試合ぶりに先発を外れるかもしれない。しかし現状を考えれば、この変化は自身にとって歓迎すべきことかもしれない。

 チームが抑え目になる前半45分ではなく、アタッカーとして大胆に振る舞える30分間や45分間こそが、今必要なプレータイムだからだ。とはいえ、その際には、チームが前半にリードを許しているという“条件”も付いてきてしまうのだが…。

【了】

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