「止められない悔しさ」がモチベーションに。中澤の挑戦は続く
アデミウソンは「いまの状態を続ければ10年後も元気で選手としてやっているんじゃないか」と笑顔で冗談交じりに話したが、これだけ向上心にあふれていると本当に10年後も日産スタジアムのピッチに立っているのではないかと期待してしまう。
2018年のロシアW杯も「頭の片隅にはある」と語り、まだまだ“ボンバー”の魂は熱く燃えている。同い年の中村俊輔の存在も「すごく一生懸命、サッカーに対して貪欲」と中澤の心に強い刺激を与えているようだ。
常に最善の努力を怠らず、若手の見本として先頭を走ってきた中澤佑二。スタジアムでも欠かせない“背番号22”はこれからもモチベーション尽きることなく毎週ピッチに立ってチームメイトを鼓舞し続ける。そして若い選手に負けるつもりはなく、キャリアの終わりはまだまだ先のことになりそうだ。
「(齋藤)学みたいな活きのいい若手と対峙して抜かれた時に、悔しいって思う自分がまだいる。学だから仕方ないと思う人もいるかもしれないけど、止められない悔しさが自分の中にあるし、悔しさがある限りは続けるんでしょうね」
【了】